下記の写真は一昨日の夕方、ホタテの水揚げをしていただいた際の光景です。
こちらの浜からは、もう何年も高値でホタテを買わせていただいています。
ホタテの作り、鮮度とも申し分ありません!
しかし、以前は15人以上の漁師の方がホタテ養殖を行っておりましたが、震災後はわずか5人に減りました。
ホタテ養殖を辞めてしまった理由は人それぞれのようですが、ほんとにいいホタテを作ってくれる人ばかりでしたので残念でなりません。
水揚げしたばかりのホタテには海藻や、小さい貝が付着しています。その付着物を取り除く作業をしています。
この日は台風が近づいてきていてお昼ぐらいから海は荒れ始めていました。ホタテの水揚げは通常なら早朝に行われます。ですが私は
「恐らく明日は水揚げ出来ない。明日水揚げできないと、明日、明後日、出荷予定のホタテが出せない。なんとか今日中に明日の分を水揚げしてもらえないか聞いてみよう。」
と思っていました。
その矢先、漁協組合の担当者から
「明日はたぶん水揚げ出来ないんで、今日のうちに水揚げしてもいいですか?」
と連絡が入りました。
「いやー助かります。よろしくお願いします!」
とお答えしました。
恐らく、このような対応をしてくれる浜は、岩手の中でもほとんどないはずです。
水揚げの約束の時間より少し前に到着すると、現在もホタテ養殖を続けている方だけでなく、ホタテ養殖を辞めてしまった方も、みなさん総出で作業をしてくれていました。
「こんなに団結力のある浜が他にいくつあるんだろう?ホタテの質もいいけどここの浜はそれだけじゃない」
と思いました。
こちらの浜のホタテは凄く上質ですが、正直いつもいいものばかりではありません。ただ、こういう浜とは今後も色々話し合いながら一緒に頑張っていきたいと思いました!
そして、ホタテ養殖を辞めてしまった方にも、また戻って来てもらえるように‥‥。
お客様の笑顔のためには、漁師の方との信頼関係と、お互いの努力が必要なんだと、改めて思いました!