「うちには、新鮮さでどこにも負けないホタテがある」 常務取締役 君ケ洞 秀綱

「うちには、新鮮さでどこにも負けないホタテがある」 常務取締役 君ケ洞 秀綱

「うちには、新鮮さでどこにも負けないホタテがある」 常務取締役 君ケ洞 秀綱

君ケ洞幸輝代表取締社長、君ケ洞 剛一専務、君ケ洞 秀綱常務、君ケ洞京子がヤマキイチ商店の泳ぐホタテにかける想い、そしてお客様への感謝の気持ちをお伝えいたします。

第3回は常務取締役 君ケ洞 秀綱のロングインタビューです。

海の幸に関しては兄弟の中でも舌が肥えていると思います。

物心ついた時には家族全員で仕事をしていた感じでした。私も小学校になったら家の手伝いをしていましたね。当時は市場向けの商売でしたので、発泡ケースに氷を詰めたり、氷を砕いたりと小学生でも出来る簡単な手伝いでした。1日1000ケースとか普通でしたので子供ながらに結構忙しかったです(笑)

小学5年生の頃に三陸博が開催され、売り子として手伝いをしていました。家族と従業員総出でホタテを焼きまくりです。お客様から「お手伝いしてえらいねえ」と褒められましたが、家の手伝いをすることは当たり前の感覚でしたから、特別なことをしているって気持ちはなかったです。周りの大人の方がよくしてくれて、お兄さん的な感じで接してくれて。従業員の方々も子供好きな方ばかりでしたので、可愛がられて育ちました。

海の幸は子供の頃から大好きで、自分から率先して食べてました。兄弟の中でもアワビ漁やウニ漁に一番多く行ってました。アワビ漁の時も火を持っていって、採ったアワビをその場で焼いて食べたり、ウニ漁の時はご飯だけ持っていって、採れたウニをその場で割って、ご飯にかけて食べたりとか。一番旨いもの食べてたと思います。
釣りも大好きで3人兄弟の中では一番行っていたと思います。学校に行く前とかにも行ってましたから(笑)
ですので、海の幸に関しては人よりも舌が肥えていると思いますし、美味い不味いの判断は敏感だと思います。

電話対応は子供の頃から鍛えられていました(笑)。

高校を卒業してからは、大学で野球をするために東京へいきました。東京には10年くらいいました。大学を卒業して、東京で働き始めました。その頃は釜石に帰るという気持ちはなかったですが、震災があったその年の4月に仕事をやめて釜石に帰ってきました。
市内は、まだ騒然としていましたし、夜は真っ暗です。夜8時を過ぎて車を走らせていると1台も車とすれ違わないといった状況でした。
今はホタテの水揚げや経理、お客様からの注文対応、ネットショップの運営を主に担当しています。

当店は通信販売が主ですので、お客様から注文のお電話がよくかかってきます。電話での接客が多いので電話応対には特に気をつけています。

電話の対応について特別意識したことはないのですが、小さい頃、家の電話と仕事の電話番号が同じでしたので、色々な方から電話がかかってくるんです。その頃から、きちんとした電話の対応というのを自然に学んだように思います。電話をしながらメモをとるなど、小さい頃から自然にやってました。

東京では、電話営業の仕事をしていたので、そこで一番鍛えられました。野球しかやってこなかったので、仕事に疑問を持つと言うより、社会に出てなんでもやってみたいっていう気持ちが強かったです。その会社は能力主義でしたので、頑張れば頑張っただけ見返りがありましたし、実力主義の会社でしたので、同期入社が20名ほどいたのですが、半年たって残っていたのは自分だけでした(笑)
成績優秀者には会社から高級ホテルでの食事と宿泊がプレゼントされました。自分も何度か賞をいただきました。単純に結果を残せば評価してくれるってところが自分は気に入ってました。白黒はっきり結果が見えるのが自分の性にあってるなと思いました。

パソコンに興味があってスキルを身につけたいと思い、その会社を辞めてソフトウェアサポート窓口の仕事に就きました。仕事は楽だったんですが、物足りなくなり、パソコンスキルをもっと学びたいと思いまして、無線の設定やパソコンの導入などフルサポートを行うサポートセンターで働き始めました。お客様から感謝される仕事でしたので、楽しかったですね。

昔からのお得意様が多いということに甘えてはいけないと思っています。

電話でのご注文の他に、最近ではありがたいことにホームページからのご注文も増えてきました。

ネットは色々な意味で、奥が深いですね。
まず勉強しないとお客様に販売するうえで何が足りないとか、的確な答えが出せないところが難しいです。最低限の知識がないと、何か新しいことを始めたとしても、成功したのか失敗したのか検証のしようもありません。
仮に誰かに託してやってもらったとしても自分が最低限のラインを知らないと絶対いいものが出来上がらないと思います。自分は今はここができないけど、ここはこうして欲しいと指示できるくらいの基礎的な知識や最低限の理解をしていないとうまくいかないと思います。ネットショップについては、ゼロから勉強を始めている状態ですので、まだまだ勉強が必要です。

当社は震災後にネットに力をいれていますが、電話注文がとても多いんです。ネットを始める前は一般的な通販でしたから、電話でのお客様がほとんどです。
電話注文してくれるお客様は、ご注文の用件以外の世間話もよくしてくれます。当社を信頼してくれてるって感じますし、単純に話がしたいってこともあると思います。古くからひいきにしてくれるお客様が多いので、友達みたいな感覚があるのかもしれません。それに昔からのお客様は当社以外のお店を知らないお客様も多いと思うんです。昔からのお客様が多いということに甘えてはいけないと思っています。

今はネットですぐに商品や価格の比較ができます。若年層だけでなく高齢の方でもネットで比較して物を買うということが普通になりつつあります。そう思うとお客様が購入する上での選択肢も広がりますし、考えながらやっていかないと、これから難しいなと思います。ホームページに力を入れてやるってことが全ての解決になるとは思っていません。
単純に商品の良さをアピールするだけではいけないと思います。

ネットに算入してくる企業や店舗もこれから多くなってくると思うんです。実店舗がない人でもどんどん入ってくるじゃないですか。そういったことからも、これから大競争時代になっていくと思うんです。
これからネットで勝負していくためにも、策を講じていかなくては淘汰されてしまいます。 

泳ぐホタテという新鮮さではどこにも負けないホタテがあります。

当社はホタテに関しては他社にない特長を持っています。泳ぐホタテという新鮮さではどこにも負けないホタテがあります。
ネットショップを運営する上で他社にないストロングポイントを持っていることは大きな武器です。これに関しては自分にとって、ラッキーだと思っています。泳ぐホタテという商品を作り出してくれたことに感謝しています。
他社は、どう差別化していくか頭を悩ませている時に、当社はその部分を考えなくていいわけです。それをいかに磨いてお客様にお伝えする方法を考えればいいわけです。

例えばホタテ販売の競合他社が、とても綺麗なデザインで、美味しそうに見せても、絶対に当社のホタテが美味いんです。
あとは見せ方、伝え方の問題だと思います。お客様の心に響くようにお伝えることができれば、当社が一番売れるっていうのはごくごく当たり前のことだと思います。もしそうでないなら、私達のやり方や戦略が間違っているとうことになります。

ネットのように競合が多いということは最終的には価格競争にいってしまうと思うんです。量販店に売っている商品はどこでも売っているので、通常であれば一番安く売ってるお店で買うはずです。そうなると小さい店は大きい店に飲み込まれてしまいます。
だからそういった価格競争に巻き込まれるのではなく、考えに考えて、そこでしか買えない価値というのを見いだしていくことが大事なんじゃないかと思っています。

今ある商品を大事にして、もう一段階掘り下げられる物は掘り下げていく必要があるんじゃないかと思っています。

当社は泳ぐホタテ以外にもワカメ、昆布、イクラ、あわび、ウニを販売しています。ホタテ以外の商品も、他社と比較していい物を取り扱っていると自負していますが、泳ぐホタテほどの強烈なインパクト、突き抜けた強みはまだ出せていないと思っています。ワカメ、コンブ、イクラ、あわび、ウニについては三陸の名産品というブランドもありますし、取り扱っているお店も多いです。そういう商品で商品自体に強みや差別化をもたせていくのは、なかなか難しいものがあると思っています。

ただそこですぐに新商品を考えるのではなく、今ある商品を大事にして、もう一段階掘り下げられる物は掘り下げていく必要があるんじゃないかと思っています。
時代のニーズにあわせて、内容量やパッケージ、セット品など色々工夫したり、やれることはまだまだたくさんあるんじゃないかとも思っています。

ホタテ以外の商品は、今よりももっと磨きをかけるなり、特長をもっとアピールするなりしていく必要があると思います。どの商品にも、いい時期悪い時期があります。時代の流れにあうっていうか。自分達の力ではつくれない社会の流れというものがあると思うんです。その流れが来たときに、慌てるのではなく、しっかり準備しておいて流れに乗ることが出来るような準備が必要です。また他がやっていない新たな取り組みであるとか、マーケティングの部分で上回るというか。いたちごっこじゃないですけど、うまくいったらいったで、やり方はすぐに真似されると思うんです。表面だけ真似されてたとしても、その肝の部分を私たちがしっかり構築してさえいれば、形を変えてまた新しいことにチャレンジできます。真似されたり失敗したり、そういったことを糧にして、何度でも繰り返して行くことが大事だと思います。もしかしたらそれが本当のマーケティングなのかもしれないって思います。

泳ぐホタテの詳しい内容・ご注文は「泳ぐホタテ 商品紹介」をご覧下さい。

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