湯通し塩蔵わかめとは、現在もっとも一般的な加工方法で、わかめの旬である春先(2月~4月)に刈り取った生わかめを湯通しし、塩をまぶして長期保存できるように加工したわかめです。水揚げしたわかめを90度以上の湯に1~2分くぐらせた後、冷やして塩をまぶし脱水します。2月~4月のワカメシーズンの浜では、湯通しの立ちこめる湯気と家族総出でわかめの加工作業を行う光景が連日見られます。湯通し塩蔵わかめの加工技術が発達したことにより、生わかめの風味や食感を損なうことなく、長期保存が可能になり、旬の美味しさを一年中食卓で楽しめる様になりました。
浜のそばにある加工場で、刈り取ったばかりのわかめを、選別→湯通し→冷却→塩蔵→脱水まで一気におこないます。収穫から加工まで短時間に行えることで、味や風味を逃がさない美味しいわかめが出来上がります。
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90度のお湯に30秒~2分湯通しします。わかめの状態を見て湯通しの時間を決めます。
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湯通し後、冷却します。褐色から鮮やかな緑色に変わります。
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専用の機械で塩をまんべんなくまぶします。塩分をいかにおさえるかが美味しさのポイントです。